オフィシャルブログ│吉江染工場

オフィシャルブログ

未来の名匠

130103_1958~01.jpg 130103_2109~01.jpg

昨年のことになってしまいましたが、去る12月20日に京都市より平成24年度京都市伝統産業「未来の名匠」に認定されました。
京都ロイヤルホテルでの認定式は、とても厳かな中、門川大作市長より認定証を頂きました。
一人でも多くの方々に着物ライフの花を咲かせて頂けるように、更に精進して参ります。

明けましておめでとうございます。

今年もまっすぐに着物に向き合い、一歩ずつ歩んで参りたいと思います。
ご縁を頂きました方々の笑顔を沢山見られますよう・・・。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ありがとうございました!!

 「年一展」無事終了させていただきました。

 今年は常連のお客様をはじめ、このホームページをご覧頂いてお越し下さったお客様、そしてお知り合いから教えて頂いたとおっしゃるお客様、本当に沢山の方々にお越しいただきました。
 年一展の前日しか行けないのだけど、どうしても行きたいとの嬉しいお声もあり、三日間大変賑やかで楽しい時間をいただきました。

 常連のお客様や、おきものを常に良くお召しになられる方は、本当に上手に、良いものを染物屋ならではのお値段にびっくりされながら選んでいかれます。

 また、今年はお振袖のお客様が沢山お越しいただき、
気に入ったおきものを何枚も並べ、何度も着比べて頂きました。 そうしてますと、他のお客様方は皆さん、これいいわ~、でもあっちも可愛かったわ~と、すっかり座り込み可愛い孫を見守るおばあさま状態です。お嬢さま方も、色々な振袖に袖を通して、以外な自分を発見しながら楽しまれてたことと思います。

 年一展・・・
 素敵なおきものと、素敵なお人との出会いがあり、
 素敵なお客様との楽しいひとときをいただく
 心より、感謝・・・また感謝・・・

   また、来年も年一展をさせていただけますよう、
 日々努力致したいと思います!!

 本当に本当にありがとうございました。

戴きました。

121023_1532~01.jpg

全国小紋友禅染色競技会において、全国染色協同組合連合会優秀賞を戴きました。
この小紋は型を30枚以上使い、すりこんでいきます。
手間をかけた分、とても 嬉しい受賞となりました。有難うございました。
更に精進したいと思います。

11月3日・4日は年に一度の展示販売会

弊社では、「年一展」と申しまして、お客様にお会いさせていただき、
弊社が染めたきものや帯を見ていただくことで、
お客様の生のお声やご要望などお聞きする大事な機会としております。

勿論、お取引のある問屋様からのお仕事や、
このホームページでお客様のおきもののお染め替えのお仕事が
優先ですので、なかなか商品として数を増やしていくのは難しいのですが。
せっかくお越しいただきましたお客様にご満足していただけるように
弊社以外の品も揃えさせて頂いております。

勿論、弊社のきもの・帯は、サンプル商品が主流となりますので、
市場に出てますお値段とはかなり違います。

毎年、楽しみにお越しいただくお客様、
昔ご利用になった方が、今度は、お嬢さんやお孫さんと一緒に
お越しになったり・・・と、
お蔭様で、私共もお客様との楽しい時間を 過ごさせて頂いております。

勿論、お誂えやアフターケアー・お染め替え、お手持ちのおきものに
合う帯や小物のお見立てなど、何でもおうかがいさせて頂いております。

 ただ今、年一展に向け少しづつ準備しております。
 また、改めてご案内させていただく予定です。

 京都の秋の散策を兼ねて、どうぞご予定下さいませ。

リメイク中・・・

お持ちのお着物の、お染め替えご希望を沢山頂いております。
なかなか時間のかかるお仕事で、只今奮闘中。
色替えしないところ、加工したくないところを、青いフィルムで伏せるように、細かく模様に
沿って切り抜いていきます。
勿論、生地は切らないように。
頑張ってます!!

母娘旅

祇園祭りと共に、めっきり暑くなった京都です。
夏はまだまだ始まったばかり・・・

このところ遠方、特に関東からお越し頂くお客様が続いてます。
お母様の振袖を娘さん用にお染め替え。
お染め替えの色など、
一緒に楽しみ悩みながら、決めていきます。

お母様と娘さんの、さりげない温かな会話を聞いてると
こちらまで、優しい気持ちになりうきうきします。

「出来上がるのを楽しみにしていますね!」
そのお客様の笑顔を胸に、がんばります!!

お二人で散策される京都
大事な大事な素敵な思い出がたくさんできますように・・・

摺り疋田の技

これに用いる型は三枚。
一見単純に見える絞り染の疋田の形ですが、
型職人によって、三枚を重ねて染めると
味わいのある出来上がりになるよう、細密に考えられて彫られています。
超ベテラン職人しかできない仕事です。

そして、染職人もまた同じ。
染料を刷毛に含ませる加減が難しく、泣かない(にじまない)ように
摺り込みながら模様を染め上げていきます。
細かい柄ですので、泣いてしまうと模様がつぶれてしまいます。
また、型紙は使っている間に伸び縮みしますので、霧を吹いたりして
型の調整をしないと三枚が綺麗に合わなくなります。
この染めのあと、よりはっきりした柄行きになるように縁の部分で
必要なところを筆で染め上げる、いわゆる「疋田つぶし」をします。

まさに、すばらしい長年の勘と技術の重なりあいですね。

この摺り疋田は、絞りとは異なった軽快な感じが好まれています。
ちなみに、写真のきものは、 ある有名な噺家さんのおきものになるそうです。

摺り疋田

 摺り疋田とは、鹿の子絞りのような模様を
   型を重ねて染め上げる技術です。
  今日はその染めの前の大切な準備。
 まずは、この摺り疋田を染めないところを
 新聞紙とテープですべて隠していきます。
 いやはや、これもなかなか手間のかかるお仕事です。
 この準備をすることで、よりスムーズに染めができるのです。
 さて、この続きは次回に・・・。
 

可愛いお弟子さん

 6日~8日は中学生のチャレンジ体験。
 職人さんの仕事の補助といっても限られたことしかできません。
 そこで、一人一人、一枚の額縁の絵を染めあげることにも挑戦です。

 お雛様の型を絵摺りし、配色を考え、糊を置き、作ってもらった染料
 でハケを使い、染めていきます。

 折角、頑張った作品ですが、どうしても職人さんのOKがでません。
 「吉江染工としては、これはアカン!」  がっくりした顔の中学生に、
 「すぐにできたら、わしらが困るわ~」 と、にんまり顔。

 自分の名前のイニシャルは自分で型を彫り染めました。
 蒸し・整理してできあがるのが楽しみです。

 きっと仕事の厳しさをちょっぴり体験できたことでしょう。
 師匠と弟子、おじいちゃんと孫、
 そんな温かくて楽しい三日間でした。