オフィシャルブログ│吉江染工場

オフィシャルブログ

ようこそ、板場友禅へ・・・

突然いただいたお電話
神戸の大学で勉強されており、
きものについて教わりたいことがあるとのこと。
後日、可愛らしいネパールのお嬢さんが、
弊社を訪れてくれました。

日本に来て1年半日本語の勉強をして、大学に入学。
綺麗な日本語を話され、今年4回生で卒論作成中。

本などで調べること以上に、直に聞きたい!と、
ネットで弊社を見つけて下さいました。

ラマさん

 

昔から今日への日本のきもの文化の変遷、
人の手により、多くの過程を踏んで生み出されるきもの、
その実際の複雑さを現場を見られて大変驚かれてました。

将来、日本のホテルでの仕事に就きたいとのこと。
お客様にとって、とても貴重な時間に、
心に残る何かをご提供できるように、応援しています!!

素敵すぎるお着物姿・・・

今年の春にお染め替えさせていただきましたお客様から、

あまりにも素敵なお着物姿!!!

そして、とっても嬉しいメールが届きました。

お許しいただきここにご紹介させていただきます。

ずっと見ていたいほど・・・とても幸せな心地になりました。

おきものの魅力を十分に引き出し、お召しになられてることに、

大きな拍手!  ブラボー!!です。

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*いただきましたメールより・・・

その節は大変お世話になりました。
本日東京にて、義理の姉の式がこれから始まります。・・・

着物が室内ではグレー系にみえたり、外では紫系に見えたりと
色んな表情が楽しめました!

小物も渋いのが好みなので、暗い赤紫の締めにグレーの揚げにしました。
胸元は照明などで紗綾形の光沢感が強く、
襦袢の衿だと寂しかったので、白地の刺繍衿をつけました。

今は渋めのコーデでも私らしく楽しめました。
年を重ねたら、淡い小物で優しく着られるので、楽しみが増えていきそうです。

今回染め替えをして、光沢感と元々の紗綾形がよーく分かるようになり、
今の時代ではなかなか売り物で見ないお着物へとなりました。

:時が過ぎても、お客様からまたこんな幸せをいただき、嬉しいかぎりです。
有難うございました。
尚、このおきもののお染め替えは訪問着のお染め替え事例でご覧いただけます。

秋の年一展に向けて

暑いですね~が、毎日の挨拶になってしまいました。

涼を求めて、今年の年一展は

11月17・18日 に予定しています。

おきものと帯との素敵な出会いを楽しんでいただきたく、

只今、すすめております。

改めてご案内させていただきますが、

涼やかな風と共に,お目にかかれたら嬉しいです。

 

 

 

おきものの良さを知っているからこそ・・・

紫陽花の季節となり、F様より嬉しい知らせが届きました。

昨年の12月にお染め替えしたF様の絽のおきものが、
とても素敵なワンピースに生まれ変わったのです。

そもそも、2年前にお嬢様の小さい頃の縮緬の小紋を
地色替えさせていただくという、ご縁をいただきました。
その後、立派なお雛飾りの前でのお嬢様のお写真、
染め替えたお着物姿がとても愛らしく、
私共の嬉しい思い出として残っています。

幼いころだけでなく、
こうした素敵な時間を大切に
過ごさせてあげていらっしゃること、
素晴らしいな・・・と思いました。

お嬢様がお生まれになるまで、
プレタポルテのデザイナーをされており、
その後も装うことがお好きなF様は、
コツコツとものづくりを続けてこられたそうです。

着物を染め替えされるのをよく見ますが、
あまり心魅かれることがなかった私は、
「シンプルなデザインですよ」という言葉に、
とても楽しみにしておりました。

おきものの模様がうまく生かされた、
無理のないワンピースで、とても素敵!!

幅がなくて、裄がとれず、
おきものとして着られないわ・・・ということ、ありますよね。
こういう道でまた楽しめたなら嬉しいですね

F様は7月には鎌倉駅近くのギャラリーカフェで
個展を開かれるそうです。
素敵な出会いがあることを、心よりお祈りしております。

 

藤巻理絵様 染め替え染め替え お洋服 1

*このワンピースドレスの他、ボレロも一緒に作られてます。
F様のお染め替えはまた、
ビフォーアフターでご紹介させていただきます。

*F様個展ご案内です・・・・・是非どうぞ!!

会期  7/24(火)~7/29(日)
11:00~17:00

会場  ジャックと豆の木
鎌倉市由比ヶ浜2-4-39

℡   0467-24-6202

(*^^*) F様より・・・

どれもシンプルなデザインで、
あえてお着物をお洋服に変えようという気持ちを持たず、
どうしたら再び着る人を素敵に見せることができるか
ということに重きをおいて製作中です!

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育てあう

生き方探求・チャレンジ体験 (中学生)

新緑と大雨・・・寒暖差激しいこの時期、
元気のいい「おはようございます!」が早朝より響きました。

いつも早く出社する職人が慌てるほど、
余裕を持って来てくれました。
そして、朝礼がはじまるのを、
背筋伸ばして正座してる姿に、またまた感心・・・。

当たり前のことが当たり前に出来ること、
それが大人になる1歩でしょうか。

体験して貰えることは限られてるのですが、
一生懸命、真面目に取り組んでいただきました。

ベテラン職人さんと共に一番若い職人の安井さんも
中学生の指導にあたってもらいました。
「う~難しい!」といいつつも、にこにこと嬉しそうです。
教えながら、育てられてる・・・
ありがたいことです。

最終日の最後にきものを着てもらいました。
多くの職人の手と心から出来上がったもの。
ものづくりを仕事にすることの大変さと楽しさを
少しでも感じてもらえたでしょうか・・・。

伝統工芸に興味をもって来てくれたお二人にとって、
おじいちゃんくらいの職人さんとのこの4日間・・・
実りある、生き方探求・チャレンジ体験になったなら嬉しいです。

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守り、そして冒険

第69回京友禅競技大会にご来場いただき、
誠に有難うございました。

たった一日の公開ですが、いつもお世話になってる
お仕事関係の方々から、
お友達、そして昔弊社で腕を振るっていただいた職人さんなど、
沢山の方にお越しいただき、大変有難いことでした。

毎年出品作品を手掛けるのは大変ですが、
ちょっと普段とは違う冒険ができ、
よその染屋さんと研鑽できる貴重な機会です。

来年、更にまた違った魅力が発信できますように・・・
日々精進してまいりたいと思います。
有難うございました!

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型染めでしかできないものを・・・

第69回 京友禅競技大会

競技会案内

とき/ 平成30年3月14日(水)
午前9時~午後4時

ところ/     京都市勧業館みやこめっせ1階第2展示場

入場無料

今年もきものに携わる染屋が、
日頃磨いた技術とセンスを競い合います。
着てみたいと思う素敵なものは勿論、
競技会ならではの作品も。
「今」そして「未来」へ・・・
日頃の強い思いをぶつけ合う競技会
おきもの通の方は勿論、岡崎へたまたまお出掛けの方、
ちょっとおきものに興味を持ち始めたお若い方・・・
どうぞお気軽にご来場下さいませ。

弊社社長も、様々な出品作品をスタッフと
あれこれ思索し、
職人さんと共に、より新しいものを生み出そうとしております。

社長製作中2

特別企画展のテーマは「きもの文化 2020の出会い」
オリンピックエンブレムと丹頂鶴をイメージに置き、
型染屋にしかできない技術を生かしたきものを作成中。
図案から白生地に青花で下絵を描き、
職人さんが仕事をしやすいようにしています。

会場には、交代で染屋が在中しております。
ご興味あるご質問などあれば
どうぞお気軽にお声かけいただければと思います。

多くの方に、きものの面白い魅力に触れていただけますよう、
ご来場心よりお待ちしております。

手ざし中・・・

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急ぎの大仕事、
いつも休みなしの社長です。   
 
頑張らないと間に合わない!

でも、配色考えながら、
意外と楽しそうに見えるのは気のせいかしら

新年を迎えて・・・

早くも月半ばですが、明けましておめでとうございます!
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、年明けて伏見稲荷大社に参りました。
今年もみんな元気で過ごせますように、
そして、お客様からいいご縁がいただけますように・・・と。

朱塗りの鳥居の山道も結構険しく、
しんどいな~と思っていると、
杖をつき登っておられるご高齢の方を
何度かお見掛けして、ビックリ!
思わず、背中がピン!気合が入りました。

また、お若い方々が賑やかに、レンタルでしょうか、
お着物姿で賑やかに登っておられ、嬉しいことです。

そして、中でもお母さまのお着物らしい素晴らしいお振袖に、
お太鼓の帯結び、
とっても清楚で素敵なお嬢様が、これまた素敵な若者と
山を下って来られたじゃありませんか!!!
きっと、きものに慣れられたお嬢様なんでしょうね。
ちっとも大変そうでなく、綺麗に着こなされてました。

新年よりこんなに素敵な光景に出会えた事に感謝・・・。
今年も心のこもったお仕事を、
ひとつひとつ丁寧に、
社員一同頑張っていこうと思います。

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京都橘大学「産業文化論」講演

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11月23日、京都橘大学において、

40名程の生徒の皆さんに、

歴史学科「産業文化論」の授業講師として、

弊社社長がお話をさせて頂きました。

シルクロードの歴史から、きものの成り立ちと技法の変遷など

これから世界に羽ばたく若い世代の方々に向けて、

日本人として大切なアイデンティティの一つである

「きもの」を語らせていただきました。

授業後も熱心に、職人の道具の一つとしてのハケに関して

質問される生徒さんもあったようです。

きものを染めるための道具や糊や染料など、

それを如何に生かし、また如何に抑えて使うか、

その「中途半端さ」

それは、経験でしか養えないものであり、それが職人の技なのです。

無限大の可能性を持つ学生さんのこれからに

何かしら足しになれば嬉しいです。