色無地

シミをとって直すか?全体を染め直すか?・・・宮崎 K・F様

【ご要望】
裾と下前に灼けたような、色褪せのようなシミがあります。
このシミだけを処置するのと、全体を染め直すのと、
どちらが良いのでしょうか。

染め直しの場合、色は深い黒っぽい赤紫を考えています。
アドバイスをいただけると有難いです。

*このシミのようなものは、どうやら保管のために
着物の上に置かれてたナフタリンとしょうのう
によるものでした。

おきものにも確かにそれらの匂いがしており、
それらが化学反応を起こして、きものに影響したようです。
目にはっきりとわからない部分も、
うすくもやもやとなっておりました。

(ちなみに、もしも防虫剤を使われる時は、
引き出し一つに1個で十分です。
また、きものに直接置かないようにしてください。
箔加工などは、変化してしまうものもあります。)
地直しをしましても、その加工代がかかる割には、どれほど綺麗になるかわからない
とのことで、染め替えをする方が良いと判断致しました。

*また、お色に関しまして、
頂きましたお写真から色白でいらっしゃること、
そして、これからお子様の入卒でのご着用になることから、
優しく晴れのあるお色で、先長くお召し頂けるお色を、
おすすめいたしました。

Before
串間文子様 色無地B
After
串間文子様 色無地A1
コメント

【お客様の声】

とっても美しいきものに生まれ変わらせて下さり、
本当にありがとございます。
美しいな~と、ずっと見つめておりました。
想いを汲み取り、寄り添ってくださったこと、
心より御礼申し上げます。

とても丁寧なお仕事をされておられるのだなあと、
さすが京都の職人さんだと感じました。

それは、着物は勿論ですが、
他にもとても気を配られておられますよね。

そのような細やかな心遣いを、
我々も普段からできるようにと、
襟を正し、日々のぞみます。

きものを身に着けるのが、とても楽しみです。
その際には、写真を送らせていただきます。

本当にありがとうございました!

【加工内容】

解きハ縫い洗いのし→紋糊置き伏せ直し→抜染→
染め→蒸し・水洗→地直し→八掛染め替え→お仕立て

【参考価格】

合計 ¥104720-(税込)

*これ以外におきものに合わせて、
お襦袢・袋帯、帯締め・帯揚げも
ご用意させていただきました。

*お染め替え後に京都のご実家のお母さまと、
ご来社いただきました。
ご遠方にお住まいでなかなかお会いできない中、
大切なお時間を、ご一緒させていただき、私共もとても嬉しいことでした。
お母さまのご健康、K様のご家庭とお仕事でのご活躍を、
心よりお祈りしております。