留袖

黒の色が灰色に!・・娘の結婚式に間に合いますか?  愛知 A・K様

【ご要望】

義理の母がお嫁に来る時に仕立てたものです。
私達の結婚式にも着てくれてて、
なかなか他には見ない模様だなあと、
印象に残ったおきものです。

義母は15年前に他界しましたが、
この黒留袖だけ、私が頂きました。
その時に百貨店で、八掛を新しくし、比翼仕立てにして、
紋替えも致しました。

そして、娘の結婚式が2か月後に迫りましたので、
開けましたところ、この状態でした・・・。
しかし、この大切な思い出の品を
是非着てみたい!と思います。
少しでも昔の姿になるのを楽しみにしています。

*最初におきものを拝見した折には、
地色の染め直し、紋の入れ直し
(貼り付け紋にされてましたので、加工上、
一度取り除き、新しく・・・)

そして、新婦のお母さまとしての華やかさを
添えるよう箔加工くらい、と思っておりましたが、
加工を始めますと、

経年劣化もあり、金糸目や刺繍糸の金が落ち、
胡粉加工もやり直しが必要になりました。

ご着用までの日数が少なく、
大変厳しい状況でしたが、
職人の連携により間に合わすことができました。

Before
青山佳代子 様 B1
After
青山さまA1
Before
青山様模様部分B1
After
青山様模様部分A1
Before
青山様模様部分B2
After
青山様模様部分A2
コメント

【お客様の声】

着物を受け取りました。
とても素敵に色直しされてきた着物を見て感激いたしました。
さぞかし義理の母も天国から嬉しく思っていることでしょう!
私はこの黒留袖を着て、
娘を華々しく婚家へと送ることが出来そうです。

古い着物で何かと骨折り苦労をおかけしてしまい
申し訳なかったのですが、
着物自身も命が再生できて
感謝していることでしょう。

・・・・・(そしてお式を終えられて・・)
無事に結婚式の日を迎え、
色んな想いあふれるとびっきりの一日が、
素敵に蘇った母の黒留袖と共に、
過ごすことが出来ました。

本当にありがとうございました。

義理の妹と弟に、
この着物は青山のお母さんのだよと伝えると、
とても驚いていました。

また、写真を見た友達も、
とてもモダンなデザインなんだね・・から始まり、
これには色々とストーリーがあってね。。。
と説明すると、
良い縁で吉江さんと繋がって良かったねと、
言われました。

今度機会がありましたら、
是非吉江染工さんへ、立ち寄りたいと、
主人と話しておりました。(笑)

丁寧にお仕事して頂き、
本当に有難うございました。

 

【加工内容】

解きハ縫い洗いのし→柄伏せエンブタ→糊置き→染め
→蒸し・水洗→地直し→胡粉加工→金糸目描き→箔加工
→刺繍入れ直し→貼り付け紋やり直し→お仕立て

 

【参考価格】

合計¥269,170-(税込)
*これ以外に白襦袢もご用意させて頂きました。

朽ちた刺繍糸を取って・・・

模様部分を加工するために・・・

胡粉加工して金糸目も描き直し