【ご要望】
地色も模様も褪色が進んでおり、濃いシミもあります。
戦前の着物のため、生地が薄く、
破損する可能性があることは存じております。
地色の染め直しと、
シミが目だたなくなるようなお手入れを、
お願いします。
祖母とは、5cmの身長差がありますので、
「胴継ぎ」を検討しております。
その際、使い勝手を考えて、比翼仕立てにするか、
ご相談したく思っております。
亡き祖母が可愛がっていた長男の結婚式があり、
できることなら着用したいと思っております。
*長い時を過ごしているおきものですので、
あちこち生地補強をしてから
かからせて頂きました。
「胴継ぎ」は、ご来社の折に、
お着付けの工夫で必要がないと
判断いたしました。
お仕立てはできるだけ丈長く致しました
紋は生地の状態から、貼り付け紋にて、
ご希望の家紋に致しました。
【お客様の声】
さきほど無事受け取りました。
シミとヤケが酷かった祖母の黒留袖を
こんなに綺麗にしていただき、
喜びで胸が一杯になりました。
子のハレの日に祖母のきものを着て迎えられるのは、
職人のみなさまの高い技術力あってのこと。
心から感謝致します。
ありがとうございました。
【加工内容】
解きハ縫い洗いのし→生地補強→ぼかし染め
→蒸し・水洗→模様部分直し→別注貼り付け紋
→お仕立て(胴裏・比翼生地ご用意)
【参考価格】
合計¥308,770-(税込)
上記以外に白襦袢もご用意させていただきました。
*クリーム色で同じ模様のおきものもお持ちで、
ご長男様のご結納の折に
お召しになられたとのこと。
きっとお祖母さま、お母さま、Y様へと、
大切にされてこられたのでしょうね。
秋にお式を挙げられるご長男様、
イギリスに留学中のご次男様、
そうしたご家族のみなさまの笑顔と共に、
これから先、お祖母様のおきものが、
温かな時を重ねていくことを、
心より楽しみに願っております。
【Before】→【After】